昨日、東海大学にて行われている2015年度日本建築学会大会学術講演で研究発表を行って参りました。
発表のタイトルは「明治期神仏分離から見た境内建物の神仏の判別について」です。本稿は、江戸時代以前の人々にとって、いわゆる神仏習合の状態はあくまでも神と仏がともにあるというもので、彼等の目には神的なもの仏的なものを見分けていたように思います。では、境内の建物についてはどこでそうした判断・判別を付けていたのか、ということを知りたく調べたものです。
発表では違った見方もできるのではないか、というご指摘を頂いたように今回は限られた史料を用いての研究だったので、今回得られた知見を基礎としてより多くの事例・記録を見ながら発展できればと考えています。