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tayonezaw

ゲーリー、二つの展示会。


■ FONDATION LOUIS VUITTON BUILDING IN PARIS BY FRANK GEHRY/ ESPACE LOUIS VUITTON TOKYO(東京・表参道、〜2016.1.31)

■ I Have an Idea / Frank Gehry 建築科フランク・ゲーリー展/21_21 DESIGN SIGHT(東京・六本木、〜2016.2.7)


いま、二つのギャラリーでゲーリーの展覧会が行われています。どちらも彼が建築を生み出す過程を追っていく構成になっていて、建築を造ることの面白さを感じる展示でした。エスパスはフォンダシオン・ルイ・ヴィトンのプロジェクト、21_ 21では複数のプロジェクトを展示しています。

模型は一目で分かるのが良いですね。必要な空間の大きさ、形態、素材、色、そういった所を段階を追って模型でスタディするのは見ている側としては見応えがあるし、面白いです(造る方は必死で、たいへんなのだろうけれども)。

そして、そこから一気に3Dのデータとするのはさすが。あと、その3Dのデータが部材の生産(規格品/特注品)、組み上げ工程まで一貫して管理する方式になっているところも興味深かったです。先端の建築とはこういうものなのだなぁと。

表参道のエスパス・ルイ・ヴィトンは初めて行きました。なかなかに雰囲気の良いスペースです。

21_21の展示空間は安藤忠雄らしい感じですね。

どちらも一つの空間にどう展示するか、という点で見比べるのも面白かったです(展示されている

ゲーリーの作品は違いますが)。あと、前者が建物の上層階にあり外光がふんだんに入って来る空間なのに対して、後者は地下にあるコンクリートの人工照明の空間、というところも対比的ですね。両方に行くのがおすすめです。

久々の現代建築の展覧会。普段は歴史のことばかりで、特に最近は文字や絵図ばかりを相手にしている自分ですが、やはり根っこでは建築が好きなことを確認できた一日でした。

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